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社長のブログ:あの人が出世して、あの人が出世しないのはなぜ?

いつもお世話になっております。 照明拡大鏡(株)オーツカ光学社長 大塚太土でございます。
皆様のお力添えで、弊社は今年 ≪創業82周年≫ を迎える事が出来ました。
今後、自らお客さまの声を聞き、100年企業を目指し、経営改革を進めてまいります。

社長自ら「ブラック企業」と宣言している、株式会社セブンコード濱野社長から、
突然「大塚さん、社員に対する踏み絵ってなんですか?」と聞かれました。

何のことやらわからず聞いてみると・・・この社員は必ずお願いした仕事をやってくれるから信じる。
もっと仕事を任せてみよう。信頼しよう。という「自分の中でのルール」だそうです。

それを踏み絵とおっしゃる濱野さんの表現はさすがで、苦笑いしてしまいました。
濱野さんにとっては、毎日書くブログを「読む社員」と「読まない社員」
ブログを読まない社員は、会社に興味のない人という認定をつけるそうです。

私の書くブログを「読んでいる?」と社員に聞くと、読んでない社員も多くいます。
社内SNSでつぶやいたこと関しても、質問してくれたり、どういうことですか?と聞いてくる人は少ない・・(笑)
なので、聞かれると嬉しいです。

さて、私にとって踏み絵は何か?と聞かれたら・・誰でもできる簡単な姿勢のルールを守れる社員です。
たとえば「社員はエレベーターを健康のために使用しないこと」「名札をきちんとつけること」「日報を書くこと」などを
会社では伝えていますが、どんなに優秀でも結果出せる人材であっても守れない人は、いい人材とは考えません。

なぜならそんな小さなことができる人が大きなこともできる、小さなことができない人は大きなことができないと考えるからです。
それができない人は「お客様を大切にしています」といっても玄関に落ちているゴミに気が付かない。小さな気遣いが出来ないひとが、
来社してくださるお客様、その先のお客様を大切にはできないと考えています。

姿勢のルールを守れる人ほど、仕事の成果を出せている人が多くないですか?
仕事だけきちんとできていればいいという人は、一社に長く務めることはなく転々と仕事を変えていく人が多いです。

20年間、社長職に就き色々な会社をみて、多くの経営者の方と交流してきました。
「え、あの人が出世しないで左遷、あの人が幹部になった?」という驚きの人事を出す会社は少なくないです。

お客様からも社内からも人望があり評価され、売り上げも伸ばしているAさんが出世しないで、
本当の仕事をしないで社内調整にあけくれて、お客様からも評価があまりよくない
社内からも「ごますり」として評価されているBさんが出世するパターンです。
皆さんの会社ことではありませんよ(笑)

私の経験上、このパターンをとる会社は業績が伸び、知らない間に上場したり、過去最高益をだしたりします。
そのパターンこてこての会社がありまして・・

そのBさんを出世させた会社の社長さんに「どうしてですか?」と聞いたことがありました。
「Bは腹黒く性格も悪いのも知っている。社内からも嫌われているのも知っている。
しかし、私の話をよく聞いてくれて、プライドを捨て言われた事を実行してくれる。
よーーく本当に悩み事も聞いてくれて解決してくれる。」と話していました。

C社製品を拡販しろと命令をだす。社長さんは、先を見越してその製品を売り、シェアを獲得したい。
仕入先との材料の交渉権を持つためにもそれを拡販する必要があった。

それを聞いたBさんは徹底的に社内にそれを売るように調整に努め、結果を残した。
しかし、Aさんはお客様第一主義。お客さんが欲しがっていないものは売らない。
お客様が求める他社の同等品を拡販してBさんより売り上げ伸ばしたそうです。

そんなAさんとBさん、どちらが社長としていいと思うでしょうか?
はい、私も迷いなくBさんを評価します。

私もお客様の第一主義でお客様を大切にする。と言っていますが、
会社の方針を聞かずにそれを第一にしなさい。と言ったことはありません。
お客様からの評価が高いAさんですが、Aさんを最終的に評価するのは社長です。

Aさんは方針に従って成績を上げることに専念すれば良かったのに、
お客様から評価されていることを自分の評価として勘違いしていました。
Aさんがそこまで評価が高いならば独立してお客様のために一生懸命評価を獲得していけば良いのだと思います。

評価者が誰かってことはとても大切です。それを勘違いしていたAさん。
飲んでお話すると「俺はこんなに頑張っているし、お客様からの評判もよく、成績も残しているのに…」
と会社の愚痴や不満をよく言っていました。
Bさんと飲むときは、一切会社の愚痴は聞いたことがありません。

社会人になった時に、先輩から今はお客様から評価得ることに専念すべきだが、
ある程度のところまで来たら社内営業も大切だと聞いたことがありました。
社内営業を経験せずに家業を継ぎ、社長就任したので、すっかりこのことを忘れていました。

濱野さんとのお話で、社外営業よりも社内営業が大切と先輩が話していたことを思い出しました。
私の話を聞いて、実行してくれる社員がいるとストレスフリーで会社を運営できます。
社長が話を聞いてくれない・・上司が話を聞いてくれないと思う前に、
自分も社長や上司の話を聞いてプライドを捨てて実行してみることで、何か自分の中での変化あると思います。

この「ゴマすり合戦」ですが日本の独特の文化だと思う方もいらっしゃると思いますが、外資系でもあるそうです。
30代までが実力合戦で、それに勝ちの残った人はみんな同じくらいの実力。あとは「ゴマすり合戦」だそうです。
自分は誰から評価されているのかということを違えては天と地ほどの差がでる。
そこにはプライドを捨てまでやらないといけないことがあるんだと思います。

ちなみにですが、社長は誰から評価されているでしょうか?
社員からではなく市場から評価をされているのだと考えます。

だから私が社員に望むことは、市場の情報をちゃんと伝えてほしい。
社長が間違った判断をしないように早く正確に報告してくれることを望んでいます。

文末になりますが、今年は新年のご挨拶に伺うことができませんでした。
今年もオーツカ光学と私のメルマガをよろしくお願いいたします。
最後までご一読くださりありがとうございました。

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