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8.312020
「照明拡大鏡の光源」について
いつもお世話になっております。照明拡大鏡のオーツカ光学の浅見です。
弊社の取扱う照明拡大鏡や徒然感じている事を配信させて頂きます。
是非、ご一読下さい。
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弊社の主力製品、「照明拡大鏡」は、
読んで字のごとく「照明」と「拡大鏡(レンズ)」で構成されています。
両方とも大切な機能で、役割としては50:50です。
過去をさかのぼって思い出して見ると、
以前は照明が果たす役割が今より低かったように思います。
光源に蛍光管を使っていたので、照明の性能は大部分が蛍光管製造メーカー様任せ。
お客様も、ご自身で蛍光管を変更・交換出来るなどのメリットも有ったので、
ここの部分の改善要求ってほとんど有りませんでした。
当時のオーツカ光学では、安定器を使用したモデルと、
インバーター制御したモデルで切り分けていて、
高周波点灯のインバーターモデルでは、
当時は余りなかった「光量調節の機能」を付けた事が、数少ない照明部分へのこだわりでした。
そんなトレンドが変わり始めたのは何時ごろだったのでしょう?
普通に考えれば、照明にLEDが普及し始めた東日本大震災以降なのでしょうが、
体感的にはそれより前の2004年頃から、LED照明に関する問い合わせが少しづつ増えたように記憶しています。
この辺りから、照明と目の疲労の関係についての質問や、
「発光ダイオードの拡大鏡は無いか?(当時はLEDでは無くこの様に言ってました)」
について、チョロチョロと質問が来るようになった気がします。
恐らく、この頃から多くの検査の現場で、
数量の多い量産(部)品の「全数検査」が増えてきて、従来の方法や機器では、
追いつかなくなってきたのではないでしょうか(あくまでも個人的な感想ですが・・・)。
そんな蛍光管の照明ですが、現在は多くがLEDに取って代わられていて、
弊社でも90%以上のラインナップがLEDになっています。
LEDにするメリットとして「省電力」を考える方も多いのですが、
弊社では、開発当初は別として、
現在ではこの部分をメリットとして大きく取り上げてはいません。
照明拡大鏡という検査用の機器としては、
LED照明の安定性こそが最大のメリットと考えているからです。
弊社の採用している、20形円形蛍光灯の定格寿命は、約6,000時間でした。
ちなみに定格寿命とは・・・
〈同一形式の蛍光管を2時間45分点灯し15分の消灯を連続繰り返し試験した時、
多数のランプが「点灯しなくなるまでの点灯時間」
又は「全光束が初光束の70%に下がるまでの点灯時間」のうち、短い時間の平均値〉です。
1日8時間の使用でも3年弱で寿命を迎えますから、それを過ぎても点いている蛍光管は、
30%程暗くなってしまっていると言う事になります。
目視検査を行うのに、わざわざ暗い照明を使う必然性は恐らく無いでしょうから、
蛍光管を交換する事になりますが、現在では昔ほど簡単に入手も出来なくなってきました。
弊社のLEDは設計寿命を40,000時間としていますので、
長期間安定した明るさで作業や検査を行うので有れば、
LED照明の方が有効という事になります。
弊社製品、LED照明の特長などは、また別の機会にお話をしたいと思います。
最後までお目通し頂き有り難う御座いました。
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