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どうしてオーツカ光学は有機EL照明の拡大鏡を開発したのか?

いつもお世話になっております。オーツカ光学の浅見で御座います。

今回は久しぶりに製品紹介をお送りしたいと思いますので、是非最後までお付き合い下さい。

日常生活の制限も多くが解除され、オーツカ光学でも以前同様に各地の展示会や製品デモンストレーションに飛び回っています。

PRの中心は、昨年7月に発売した有機EL照明を採用した「有機EL検査照明 モデライトシリーズ」と、オーツカ光学初の「有機EL照明拡大鏡OLIGHT6シリーズ」です。

当初の予測では検査照明が販売の主力になると思っていましたが、実績を見るとお客様に人気が有るのは有機EL照明拡大鏡で、検査照明の1.5倍の実績が有りました。

そこで今回はそのOLIGHT6シリーズについてのメルマガを書いてみたいと思います。

◆開発の経緯~

オーツカ光学では60年以上前からの照明拡大鏡に蛍光管を光源として採用し、その後はLED照明式の製品を開発、販売して参りました。

蛍光管とLEDにはそれぞれ一長一短が有りますが、蛍光管の製造から撤退するメーカー様が多い事から、蛍光管は永久的な照明とは言い難い時代になりました。また、LED照明は明るい照明が簡単に作れる事が災いし、必要以上に明るい、逆に目視検査では必ずしもプラスで無い要素を持つ製品が増えてきました。

そこで、代わりとなる光源を探す中で、有機ELに着目して製品化を進め、販売に至った次第です。

◆どうして有機EL照明?~

例えばこんなお困り事は御座いませんか?

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「LED照明を使用しているが、現場作業者から目が疲れると言う声が上がっている」

「暗いと見逃しが増えると考え明るくしたが、逆に見逃しが増えた」

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新しく採用した有機ELには、上記の課題解決にお役立ちできるメリットが有ります。

◎有機ELの光には紫外線が含まれず、ブルーライトも低く抑えられているので、目に優しく疲労の軽減効果が有る。

◎人の目の感度の高い緑の波長域が多く、視認性が高い。
波長の違い

◎面全体から均一な拡散光を照射するグレアの少ない低反射照明で、反射性の高いワークの目視検査に適している。

◎LEDとの比較検証(PCや紙作業)結果では、文字や図の見易さ、短時間での目の疲労の自覚症状、集中力の指標で有る「識別反応時間」や「誤回答数」で有機ELの方が結果は良好。

検証データ

◎自然光に近く演色性能が良い。

価格面ではLEDが有利ですが、より作業者の負荷の少ない照明と言う意味では有機ELが優れているとオーツカ光学では考えています。

◆機能と特長~

採用している有機ELパネルは㈱カネカ様製造の国内製で、約270×30㎜の長方形型のパネルを1枚装備しています。照明配置はレンズの向こう側から手前側へ照明(照射)する偏方向照明で、反射性の高い光沢の有るワークの検査に効果を発揮します。また、OLIGHT6シリーズでは照明パネルの角度を自由に変えられる「フラップ構造」を採用しており、レンズの中心に対して照明の角度を任意に設定する事が出来ます。

拡大鏡を使った目視検査では、照明とワークの位置関係が特に重要で、両者が適切ではない位置関係に有る場合に反射やグレアによる幻惑が発生し、見逃しの要因になります。OLIGHT6シリーズでは照明とレンズの位置関係の自由度が高く、ワークの特長に合わせた検査が可能になります

レンズにはOLIGHT5シリーズで評価の高いBigレクタレンズを採用。180×120㎜(2倍/4倍の設定有り)の大型角形レンズの表面には、外光の映込みを防ぎ、光線透過量を向上させてワークの情報量を増やすARコート(反射防止コート)を標準採用しており、長い時間の検査や数の多い検査にも対応します。

ご興味をお持ち頂けましたら、是非デモ機でもお試しください。ホームページから簡単にご依頼頂けます。

オーツカ光学「デモ機のご依頼」ページURL

デモ機について

今回は如何だったでしょうか。

照明の主力がLEDで有る事は間違いないのですが、その性能や特徴に不満を感じている方もいらっしゃると思います。

特に長時間の検査や反射性の高い光沢を持つワークの検査では、「本当にLEDが最適な照明か?」と疑問を持つ方も多い様です。

現在の目視検査をより快適なものにする為、是非有機EL照明拡大鏡をお試し下さい!

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