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社長のブログ:どんな仕事がしたいか?子供に聞けなくなる時代

皆様のお力添えで、弊社は昨年 ≪創業80周年≫ を迎える事が出来ました。

今後、自らお客さまの声を聞き、100年企業を目指し、
経営改革を進めてまいります。

その一環としてメルマガ配信を始める運びとなり、
今回で第7回目となりました。ご一読いただきありがとうございます。

という事で、かなり遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
令和2年1回目のメルマガを配信します。

突然ですが、子供に「どんな仕事をしたい?」という質問できなくなるかもしれないと思っています。
なぜならAIが進化をしたら、その仕事すらなくなっている可能性があるからです。

仕事の意味を理解し、なぜその仕事をして、どうやっているか。
それを理解して働いている人は多くはありません。
生きるために、家族のためだけに働いているのでしょうか?

朝礼でもよく話す、レンガ職人の話に例えます(文末に、その話を書いてあります)

旅人:「ここで何をしているのですか?」

1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし、作業行為
2番目のレンガ職人:「壁を作っている、この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→壁を作るのが目標で、生活費を稼ぐのが目的
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的、意味を持っている。

作業や行為は嫌いになりやすく、目標には終わりがあります。
仕事の行為や目的ではなく意味に目をやり仕事をすると、どんなにつまらない仕事でも意味を持っている大きな仕事になります。
意味(志)には終わりがありません。

「どんな仕事をしたいか」より、「どんな意味がある仕事をしたいか」
AIにはできない、人間ができる仕事ではないでしょうか?

これからの企業は「何の目的」を持って、「なぜ行う」のか?(意味は?)「どうやって行く」のか?
人は「どんな意味のある仕事」をしたいか?できるか?これらが大切になってくると感じています。

あと、あえて言えば「誰」と一緒に働くか?同じ意味を持ち価値観が揃う人と一緒に働きたいと思います。

グーグルは下記のビジョンで会社を運営していると聞きます。

世界中の情報を整理整頓し、だれもがアクセスできるようにする→目的
よりよい世界のために情報の格差を根絶する→意味(なぜ)
世界で最優秀の頭脳集団を集め、コンピューターサイエンスとウェブの力を最大に活用する。→どうやって

オーツカ光学理念と私のビジョンには「社員とその家族を幸せにする」志があります。
その実現のために、事業の意味、目的、どのようにやっていくかを真剣に考え、社員に落とし込むことを行動する時期に来たと思います。
AI時代に生き残れる会社になるために。

以上

以下、イソップ寓話のレンガ職人の話
世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。
旅人はその男のそばに立ち止まって、「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。
あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。
俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

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